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  • 松尾研講座修了生インタビュー|DL基礎講座からE資格取得、そしてその先へ
  • 松尾研講座修了生インタビュー|DL基礎講座からE資格取得、そしてその先へ

    こんにちは、東京大学松尾・岩澤研究室です。

    ニューラルネットワークの基礎から応用までを実践的に学べる松尾研の人気講座「Deep Learning基礎講座」。

    「気になってはいるけど一歩踏み出せない」「文系の自分でもついていけるのだろうか」「修了したらどんな道が開けるのだろう」—そんな思いを持つ方も多いのではないでしょうか。

    今回は、現役高専生でありながら2024年春のDeep Learning基礎講座を修了し、E資格を取得、さらに現在はDL CommunityでTA兼コミュニティマネージャーを務める辰己由空さんに、学びの軌跡と未来について伺いました。

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    DL基礎講座受講のきっかけは?

    —まずは簡単な自己紹介をお願いします。

    辰己さん
    高専3年生の辰己由空と申します。情報系コースで学んでいて、2024年度春にDL基礎講座を修了しました。その後、同年9月にE資格を取得し、今はDL CommunityでE資格対策勉強会のTA兼コミュニティマネージャーを務めています。

    辰巳さん

    —DL基礎講座の受講のきっかけは何だったのでしょうか?

    辰己さん
    もともとAIに興味があり、松尾研のGCI修了後に深層強化学習や深層生成モデルの講座に挑戦したんです。でも専門性が高すぎて、途中で離脱してしまいました。そこで「もっと基礎から学びたい」と思ったのが、DL基礎講座受講の大きな理由です。ちょうどE資格を受けたいと思っていた時期でもあり、その受験資格を得るためにもDL基礎講座を受講しました。

    やさしい設計、でも数学の準備は必要

    —DL基礎講座を実際に受けてみて、レベル感はいかがでしたか?

    辰己さん
    第1回の講義ではAIの歴史を第一次AIブームから順に学び、第2回からは機械学習の基礎から順に理論を学び始めるという流れで講義が進むので、AIが専門外の人にもやさしい構成になっています。

    —講座のよりよい理解のために、どんな準備をしておくと良さそうですか?

    辰己さん
    自分の場合は高校生の年に講義を受けたこともあり、数学的な知識が乏しかったため理解が難しいところもありました。そのため、講義が本格的に始まる前にプレ講座などを活かして大学学部程度の線形代数や微積分、情報理論の知識を身に着けておくと非常に学びやすいと思います。

    講座開始前に4時間程度時間を確保できるとプレ講座に取り組めるので、高校レベルの数学知識があれば、講座の内容を吸収できます。

    DL基礎講座の面白さと大変さ

    —DL基礎講座を受ける中で特に面白かった内容はありますか?

    辰己さん
    自己教師あり学習ですね。基本的にAIを学習させるときには、人間が答えを用意する必要があります。猫の画像に0、犬の画像に1という具合に番号を振るような作業です。
    しかし自己教師あり学習はこの作業無しで、データを用意するだけでAIに知識を持たせられるという特徴があり、そこにとても面白みを感じました。

    —逆に、大変だったことは?

    辰己さん
    毎週課される課題です。基本的に毎週講義後にコーディングの課題が出題されるのですが、ボリュームが大きく講義の理解が必要となるため、重たいと感じる時もありました。
    しかし、講義を理解してコーディング演習まで実施することで初学者でも十分ついていけるので、時間をしっかり確保することが大事でした。

    最終課題も苦労しました。必要なデータの取得やコーディングのための環境構築といった事前準備が特にややこしく大変でした。しかし、これらに関してもチュートリアル資料が用意されているので、時間さえ確保できれば最後まで走りきることができます!とにかく計画を立てて時間を確保しておくことが大事です。

    DL基礎講座での学びが「自信」に変わった瞬間

    —講座で学んだことはどんな形で役立ちましたか?

    辰己さん
    E資格取得とAI系コンテスト出場のタイミングですね。前者についてはDL基礎講座の修了が受験資格となっていることもあり、試験勉強時に講座での学びが非常に活かされました。講義内容が試験シラバスと重なっているため、資料や講義内容をそのまま活用できたのが良かったです。

    AI系コンテストについては、学んだことそのもの以上にDL基礎講座を修了したという知識への自信が活かされたように思います。この自信によって新しい知識を得ることや人に質問することにためらいがなくなり、AIコンペやハッカソンに取り組みやすくなりました。
    何かを調べる際には前提となる知識が重要となりますが、これをDL基礎講座を通して身に着けられたことで、少し難しい記事や論文にも挑戦できるようになりました

    さらに、DL基礎講座修了後は共同研究をはじめとしたインターンに応募できるようになります。私はコミュニティ内でのマネージャーやE資格TAとして従事していますが、企業との共同研究に参加することもできるため、修了後も技術や知識をさらに深められるのがうれしいです。

    DL基礎講座は学生にとって大きなチャンス

    —E資格受験において、DL基礎講座の受講はどのように役立ちましたか?

    辰己さん
    DL基礎講座の修了はE資格の受験資格になります。本来であれば受験資格の獲得に数万~数十万円程度の講座を受講する必要がありますが、学生はDL基礎講座の受講が無料です。
    この「本来必要な費用が大幅にカットできる」という意味で金銭的メリットが大きいです。

    そして、講座内容はE資格シラバスとの重なりが多く、足りない部分についても自主学習用の補足資料が用意されています。そのため、DL基礎講座にしっかり取り組めば十分合格を狙えます。

    DL基礎講座の受講を迷っている人へのメッセージ

    —2025年度DL基礎講座の受講を検討している人にアドバイスをお願いします。

    辰己さん
    現在AIは分野を問わず誰でも手軽に使えるようになっています。日常・仕事・研究など多方面での利活用に際して、DL基礎講座での学びは非常に役立ちます。

    難しそうな内容が多くて不安に感じている人も大丈夫です。受講者間のコミュニティで、講座修了のためのプレ講座(前提となる数学講義)提供や宿題サポート、理解を深めるための補足講義など、さまざまなサポートがあります。

    少しでも迷っている方はぜひ受講してみてください!今後の選択肢が広がります。

    —辰巳さん、インタビューにご協力いただきありがとうございました!

    2025年度DL基礎講座の受講生を現在募集中

    「Deep Learning基礎講座」は今年で11年目を迎え、前回3,800名以上が受講した松尾研の人気講座。

    ニューラルネットワークの基礎から自然言語処理、深層生成モデルまで、Deep Learningを実践的に学べます。

    全13回のプログラムは半数以上の回で演習を実施。知識だけでなく、実践的な技術習得を目指します。

    2025年度カリキュラム

    所定の要件を満たし本講座を修了すると、日本ディープラーニング協会が認定する深層学習のエンジニア資格「E資格」の受験資格を得られます。

    【開催概要】

    申込締切:2025年8月29日(金)AM10時

    開講期間:2025年10月9日(木)~2026年1月8日(木)

    開講日時:毎週木曜19:00-21:00

    場所:オンライン(Zoom)

    受講対象:学生(大学院生、大学生、短大生、専門学校生、高専生、高校生、中学生、社会人学生)、一部社会人

    ▼DL基礎講座2025 Autumnの詳細・お申し込みはこちらから

    https://x.gd/Wdezg