東京大学大学院工学系研究科 松尾・岩澤研究室(以下、「松尾研」)は、2025年9月21日(日)、東京大学本郷キャンパス福武ホールにて「東京大学グローバル消費インテリジェンス寄付講座(GCI)」の修了式を開催しました。会場参加として中高生を含む学生を中心とした皆様が154名、オンラインでは186名が参加し、約4か月間の学びの成果を共に祝いました。
背景
松尾研では2014年よりAI講座を開講し、累計受講生数は75,000人を突破しています。(参考:https://weblab.t.u-tokyo.ac.jp/news/2025-07-16/)2024年度は年間27,000人が受講、2025年度は年間で70,000人の受講生見込み、来年度は20万人規模へと指数関数的に拡大する予定です。
こうした国内での教育実績を背景に、直近は講義のグローバル展開も進めています。(参考:https://weblab.t.u-tokyo.ac.jp/news/20250926/)
GCIは2014年より開講し、これまで33,000名以上が受講してきた、当研究室における最大規模の教育プログラムです。東大生はもとより、全国の学生が受講可能で、学生は完全無料です。
今回の修了式は、主にオンラインで実施している本講座において、直接の交流が持てる他にない機会として対面開催を実施し、優秀生の表彰や最終課題・コンペ発表、修了生のキャリアトークなどを実施しました。
イベント詳細
今期は過去最高となる10,579名が受講し、1,495名が見事修了。AIやデータサイエンスの基礎を学び抜いた受講生に、会場からは大きな拍手が送られました。
最初に、寄付企業として講座を支えていただいている企業(リクルート様、カルチュア・コンビニエンス・クラブ様、東海東京証券様、イトーキ様)より、ご参加いただいた皆様から祝辞が寄せられました。



また、松尾教授からも修了生に向けた講評と激励の言葉がありました。
「GCIはかなり厳しいプログラム。修了された皆さんは大変素晴らしい。松尾研の講義はディープラーニング基礎やLLM、PhysicalAIや世界モデルといった様々なプログラムを展開している。ぜひそうした講義を活用し、学習を続けてもらいたい。」
「今皆さんは技術を学び、”技術が全然分かりません”と言えるようになったと思う。これはどういうことかと言うと、学習を進めていくと、上には上がいることが分かるようになってくる。”分からないことがある” “まだ上には上がいる”と理解できるようになることは、スタート地点として非常に重要。皆さんは、今回GCIを修了したことで、そのスタート地点に立ったと思っている。GCIの修了生から様々な場所で活躍する形が出てくることを祈りたい。」

今期の講座では15名の優秀生が選出され、表彰を実施。代表として徳永 凛太郎さん(京都大学)と坂上 真寛さん(大阪府立大学)が最終課題を発表。質疑応答ではオンラインツール「Slido」を活用し、会場とオンライン双方から多くの質問が寄せられました。



コンペ上位入賞者による座談会では、ファシリテーターとしてコンペ設計者の世良 将之さん(GCI TA)、コンペ入賞者として德田 朔一郎さん・中ノ瀬 蓮人さん(お二人とも現役高校生、かつ同じ高校の同級生)が登壇し、課題解決への工夫や学びが共有されました。

さらに、過去の修了生として、徳永 優也さん(Polaris.AI株式会社)、石田 将貴さん(京都大学大学院、長谷川 優嗣さん(株式会社ブレインパッド)の3名が登壇しキャリアトークを実施。起業・研究・企業就職と多様な進路での挑戦を語りました。参加者にとって、修了後のキャリアを描く貴重な機会となっていたら、と思います。

後半では、松尾研究室が提供する「学びのパス」「共同研究インターン」「インキュベーション」などのプログラムを紹介。学びをさらに発展させる次のステップをご紹介しました。
修了生全員による集合写真では、卒業帽を投げて全員で修了をお祝い!会場は大きな拍手に包まれつつ閉会となりました。

今回の修了式が、受講生の皆様にとって次の一歩に繋がる大きな1日になっていることをお祈りしています。この度は修了、誠におめでとうございます。
今後について
現在、10月度開講の講座も募集中です。
今回修了された方はぜひ周りの方に体験談と共にシェアいただけますと幸いです。講座の詳細はこちらをご覧ください。
https://x.gd/64f05
