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  • 東京大学松尾・岩澤研究室、SEKISUI HOUSE – KUMA LAB他との共同プロジェクトが、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展2025に出展
  • 東京大学松尾・岩澤研究室、SEKISUI HOUSE – KUMA LAB他との共同プロジェクトが、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展2025に出展

    2025第19 回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(2025)にて、当研究室がAI技術面から制作協力を行なったパビリオン「Domino  3.0/ Generated Living Structure」が展示されました。

    本パビリオンは、キュレーターにより選出された、Special Project としてアルセナーレ会場に制作されました。設計は、SEKISUI HOUSE – KUMA LAB、および東京大学 松尾・岩澤研究室、隈研吾建築都市設計事務所、江尻建築構造設計事務所との協働によるものです。
    本建築展の総合テーマは「Intelligens. Natural. Artificial. Collective.」であり、AI をテーマとすることからお声がけをいただき、以下の2点に重点を置いて設計を進めました。

    一点目は、倒木のように不規則で個性豊かな自然素材を建築資材として再活用するための、構造設計における支援です。3Dスキャンによって取得した木材の形状データをAIが解析し、それぞれの木材に最適な接合方法や構造の組み方を自動で提案する。そうした未来像を想定しています。
    二点目は、機能性と創造性を両立させるための設計支援です。建築においては、安全性や耐久性といった機能面だけでなく、造形の美しさやデザイン性も不可欠です。AIが設計者の意図や過去の建築事例を理解し、機能と美のバランスをとった提案を行うことを目指しています。
    本パビリオンでは、AIが多様な樹木の特徴を画像認識で捉え、それぞれの性質を踏まえて構造物を生成するという試みを通じて、多様な自然素材を有効に活用する新たな建築のあり方を模索しました。


    2025 年5 月10 日~11 月23 日までヴェネチア現地での展示が行われます。

    「Domino 3.0 / Generated Living Structure」デザインチーム東京大学松尾・岩澤研究室
    松尾豊、松澤宗汰、野澤拓磨、大山直人、村上友規、和田一成


    東京大学総括プロジェクト機構SEKISUI HOUSE –KUMA LAB
    隈研吾、平野利樹、齋藤遼、秋田次郎、須藤望、松周太郎


    隈研吾建築都市設計事務所
    横尾実、齋藤遼


    江尻建築構造設計事務所
    江尻憲泰、府金春薫


    写真撮影:© Nils Koenning


    出典)SEKISUI HOUSE – KUMA LABのYouTube