職員が100名近く、学生が約40名、研究プロジェクトのメンバーも含めると200名以上の社会人・学生が参画する松尾研。大学研究室としてはなかなか考えられない規模のメンバーがいるからこそ、情報システム・セキュリティ・インフラ・HPC専門の職員が在籍しています。
そんな松尾研の情シス・HPCチームでは情報システム担当の新メンバーを募集中。どんなチームなのか、どんな仕事があり、どんな課題感を持ち日々業務に取り組んでいるのか?野海さん、岡田さん、渡辺さん、増田さんに伺いました。
_ 自己紹介をお願いします。
野海:私は前職までSaaSの開発部長、WEBサービス自体の運用、データサイエンス、インフラをやっていて、2019年に松尾研に参画しました。この中では一番松尾研歴が長いです。現在は情シス・HPC全般に手を広げています。
岡田:私は情シス分野をメインで担当しており、アカウントの管理などを実施しています。2023年に松尾研にジョインしました。それまではSIerとして顧客先に常駐してシステムの運用保守を行ったり、ベンチャー企業の中で情シス担当として動いていました。
渡辺:2024年9月にジョインしたばかりで、今はちょうど3ヶ月になります。前職ではフルスタックなウェブ開発のテックリードをしており、GPU環境が必要なサービスの開発や運用の経験があります。現在は、松尾研のウェブシステムやオンプレミス環境、HPCのインフラを担当しています。
増田:私は過去にSIerでのシステム開発、AIベンチャーでのインフラチームの立ち上げや自社サービスのSREなどを経験しており、これらの経験を生かして、インフラ・HPC関連の改善や組織に対するセキュリティ施策の推進などを2024年6月より進めています。喫緊ではチームのミッションや中長期計画の策定などの組織的な動きをリードする部分にも注力しています。
ー 情シス・HPCチームはさまざまな専門スキルや人の魅力を束ねた組織という感じですね。松尾研での情シス・インフラチームのミッションを一言で言うとなんですか?
野海:「最先端の技術基盤で松尾研の研究を加速し、革新的な情報インフラを構築することで、松尾研エコシステムの爆発的成長を促す」です。まずトップラインの研究を支えるには、ハイエンドな計算機が欠かせません。共同研究の領域でも最新GPUを扱うことでR&Dを効率的に進められます。また取り組む人数・テーマの数だけ計算機の需要は高まりますから質と量をともに満たす基盤が不可欠なのです。
情報システムの点では毎年活動の種類と量が増していますが、それでもメンバーがいつでも安心して能力を発揮できるような仕組み作りが求められています。松尾研メンバーがパフォーマンスを全力で発揮できる舞台を築く、それが私たちのミッションです!
ー 松尾研の情シス・HPCチームの仕事について教えてください。
岡田:情シスとしては、メンバーが安心して利用できるシステム環境の提供です。Google WorkSpaceやSlackをコミュニケーションの基盤として使っていますが、それらの環境設計からどうやって使うと良いのか、というところまで考えて提供しています。
また、日々これを試したい、こういう時はどうすれば良いのか、というようなお問い合わせを頂くので、組織のポリシーと照らし合わせてどうすれば良さそうか検討すると共に、時にはポリシーの見直しも行うなど、チーム内外の意見や知識をいただきながら、全体最適を常に意識して動いています。
チーム全体の動きの中では、サーバーの監視などユーザーの利用状況に関わる部分も見ているので、そこからインフラを主担当とするメンバーにパスする、といったようなことも行っています。
渡辺:HPCでは基礎研究で使用するオンプレミスの設計から保守まで、全国の大学機関が提供しているHPCスーパーコンピュータを使えるようにする、研究室独自で契約しているHPC環境へのジョブシステムを構築・運用したりすることもあります。また共同研究においてはIaaSを使うことが多く、その活用の助言を行ってもいます。
私は最近はオブザーバビリティを強化するために監視システムを作ったりしています。これは、リサーチャーに計算環境を継続的に提供するための取り組みの一環です。
ー 情シスにおける課題、今回新メンバーを募集する背景を教えてください。
野海:現在、松尾研は、企業との共同研究や基礎研究だけでなく、学外に開かれた講義や多数の企業を巻き込んだ社会実装の取り組み、独自のコミュニティからスタートアップを生み出すインキュベーション事業等の様々な活動を展開しています。そこでは組織の拡大とともに研究者や技術スタッフに加え、外部の企業や団体などの多様なステークホルダーとの連携が活発化しており、それに伴い情報システムへの要求も高度化しています。
加えて、松尾研では、企業と異なり利益追求をする組織ではないため、それぞれの活動における様々な価値基準のもと、現時点での最適な状態を定義し、常にアップデートしていくことが求められています。
このような背景の中、現状の維持にとどまらず、新しい技術や発想を取り入れて柔軟に対応し、継続的な最適化を実現できる体制を構築するために、今回新たにメンバーを募集しております。
ー どんな経験・マインドを持った方と働きたいですか?
増田:松尾研では、企業の利益追求とは異なる価値基準のもと、柔軟性とアジリティが求められる環境で活動しています。このような独特な環境の中で、既存の「正解」にとらわれず、「今これが最善か?」「何が正しいのか?」をチームで議論しながら探求し続けられる方と一緒に働きたいと思っています。リーダーシップを発揮して周りを巻き込みながら、チーム全体を前に進めていっていただけるような方だとより活躍ができると感じています。新しい技術やアイデアを試してみることができる環境なので、「これ面白そう!」と好奇心を持ってチャレンジする人にとって、やりがいのある場所であるため、そのような方と一緒にワクワクしながら働くことができたら嬉しいなと思っています。
渡辺:例えばリサーチャーへの環境提供を行った経験や、急成長した組織の情シス改革を成功させた経験は、とても役立つと思います。ただ、それだけに限らず、私自身がフルスタックなウェブ開発のバックグラウンドを活かしているように、松尾研ではいろいろなドメインの知識を応用できる環境です。リサーチャーのための環境提供を真剣に考えつつ、AIの未来にワクワクできるようなマインドセットを持っている方だと、一緒に仕事をしていて楽しいと思います。
ー 新メンバーになってくださる方にメッセージをお願いします!
野海:AIに関する最新技術を間近で感じ取れる情シス部門は今までにない情報管理のあり方を練ることができると思いますし、その結果として次のあたりまえを提案できるかもしれません。そういう攻めの情報システム部門を一緒につくりませんか?
岡田:松尾研のエコシステムの形成には様々なバックグラウンドを持つメンバーが関わっています。情シスは各要素を繋ぐ環境を提供する立場なので、それぞれの考え方の傾向や特性を理解するだけでもかなり面白い環境だと思います。組織の規模も拡大していき目まぐるしい中で、一緒に最適解を考えてくださると嬉しいです。
渡辺:松尾研は現在、組織の規模が急成長している真っ最中です。今のペースでは情シスの業務が追いつかなくなります。そのため、情シスの最適化に本気で取り組んでいます。一緒に、最新技術の研究を支える情シスを作り上げていきませんか?
増田:AIが世界を変革していく今、その変革を支えるインフラも未来をつくる大切な要素です。松尾研で最先端の研究基盤を共に支え、研究者たちの挑戦を後押ししながら、未来を創り上げていきたい方をぜひお待ちしています!