動機付けプロジェクト 成果発表会

最終課題 成果発表会

グループワークで取り組んだ最終課題の成果発表会を行いました。初めてWebアプリケーション開発に挑戦する学生ばかりでしたが、プロトタイプの実装まで技術力を養いました。各班が、新しいWebアプリの提案とプロトタイプのデモンストレーション行い、松尾先生と中山先生から講評を受けました。

 

サービスの概要 発表
A班 授業選びから大学生活を支援する「Time Tabler」

目的別でおすすめの授業を、おすすめの授業をリコメンドしてくれる。最新の授業の感想を書き込み&閲覧可能。ポイントを貯めれば、試験対策プリントと交換できる。

B班 「SEA」Sports Educatinal Auction

スポーツ選手による指導機会をオークションで販売するサービス。株式市場のような売買形式ではなく、オークションを採用することで時間の使用用途と使用する日時をある程度限定した上で時間の売買を可能にする。

C班 「きけんなばいと」

世の中には多くのバイトが存在していて、気軽に働けて薄給のものもあれば、とても危険・忌避されがちだが高給のものも存在する。バイトを危険度別に並べてその給料を一緒に表示する。

 
D班 食品リユースシステム「GSW」

食品の大量廃棄が問題となっている。このシステムは、コンビニの賞味期限が切れそうな食品を低価格でリアルタイムに消費者に提供する。

E班 アイデア募集 アプリ「KAMIDEA」

ユーザーがアプリを通してアイデアを募集し、他のユーザーがそれに対して自由にアイデアを投稿できる。

 

後藤萌氏(Dentsu Lab Tokyo)による特別講義

1/9の講義は株式会社電通 Dentsu Lab Tokyoよりプランナーである後藤萌氏を特別講師としてお招きし、Webサービスのマーケティング戦略やアイディアのプランニングについて、現場での実体験を交えながら講演いただきました。Dentsu Lab Tokyoチームが手がけたプロジェクト「AI×野球解説:ZUNOさん」(NHK http://www4.nhk.or.jp/zuno-san/)など、テクノロジーと広告の融合について、新しい時代に必要とされるアプローチについて議論しました。また、後藤氏が同級生と開催したメディアアートイベント「九州好青年科学館」など、どの様に学生時代を過ごしてきたか、現在の活躍の原点となる話も聞くことができました。

最終発表に向けたWebアプリケーション開発の真っ最中にある受講者にとって、刺激的な講演会になりました。

 

「AI×野球解説:ZUNOさん」

(NHK 「AI解説プロジェクト ZUNO」WEBサイトより)

 

「九州好青年科学館」

 

Pythonによるバックエンド技術

バックエンド技術としてPythonを用い、データベース技術 と Web APIを介した情報取得の手法を習得しました。

Web API とは、あるWebサービスのデータに対し、HTTPプロトコルを用いてネットワーク越しに呼び出ことのできるインターフェースです。Web APIを利用し、様々な外部システムとの連携によって新しい価値やサービスを生み出すトレンドを「APIエコノミー」と呼びます。データーをやり取りするフォーマットとしてJSON、データを保存するデータベースとして手軽なTinyDBを用い、データの抽出や管理の手法に挑戦しました。また、実践演習として、Webアプリ開発フレームワーク Flask (Python) を利用し、シンプルなチャットアプリの制作を行いました。

 

(Flask シンプルチャットアプリ )

模擬プレゼン発表

Webサービスの開発に初めて挑戦する受講生にとって、「サービスのプランニング」+「アプリケーション開発」の両タスクを達成することは容易ではありません。模擬プレゼンは、各班で注目するWebサービスを選び、それを仮に「自社サービスとして企画会議で発表する」というシミュレーションを行うものです。このような機会を設けることで、普段ユーザとして使っているときは意識することのない、サービスの訴求ポイントや競合との差別化、システム構成などに対する、分析力・観察力を養うことができます。発表では、各班によるユニークなサービスの紹介がされました。

A班 トリッピーズ

B班 タイムバンク

C班 ネット墓地

D班 JustDelete.me

E班 News.picks

Web工学 成果発表会

最終課題 成果発表会

グループワークで取り組んだ最終課題の成果発表会を行いました。各班が、新しいサービスの提案と制作したWebアプリケーションのデモンストレーション行い、松尾先生、中山先生から講評を受けました。

 

サービスの概要 発表
C班 GPS情報を利用した潜在需要の取得システム
A班 外国人と日本人ガイドのマッチングwebシステム  
D班 web上の就活情報を一元化して提供する就活支援サービス
E班 深層学習を利用した顔画像の変換および分類サービス
F班 google api を用いたglobal 2ch
G班 機械学習を利用したライブ・スポーツ観戦イベント後の飲み会マッチングシステム  
B班 カメラマンとモデルのSNS

 

招待講演2: 馬場哲明先生(首都大学東京)

招待講演2: 馬場哲明先生(首都大学東京)

7/12の講義は特別講師として馬場哲明先生をお招きし、IOT (モノのインターネット)やクラウドファンディングをテーマに、製品の制作からそのビジネス展開まで先生の実体験を交えながら、講演いただきました。馬場先生は公立大学法人首都大学東京のシステムデザイン研究科インダストリアルアートコースで、インタラクションデザインを軸にした研究・教育活動に従事されています。また、IndiegogoやKickStarterなどクラウドファンディングを活用した様々な製品開発プロジェクトに関わり活躍されています。馬場先生のホームページはこちら

 

グッドデザイン賞2016受賞・第20回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品
スマートフットウェア  Orphe[オルフェ]

 

Web解析技術(世界を知る力)

Web解析技術(世界を知る力)

講義の後編となる「Web解析技術(世界を知る力)」では、4回に渡り、Webマイニングや解析技術を用いてインターネットから収集した情報から様々な知見を見出す手法を習得します。演習の構成は以下の流れになっています。

  • 「テキスト分析」演習
    自然言語処理の基本プロセスを学び、TF-IDF法を用いて特徴語の抽出に挑戦します
  • 「ネットワーク分析」演習
    ネットワーク可視化するライブラリNetwork-Xを使用して、ネットワークの描画や抽出の演習を行います
  • 「機械学習」演習
    機械学習ライブラリ「scikit-learn」を使用して、分類や回帰、クラスタリング等、様々な機械学習の手法を試みます
  • 「可視化」演習
    matplotlib, pandas, seaborn, Bokeh, D3.js など様々なライブラリを使用して、情報の可視化に挑戦します

松崎真理氏(SLUSH ASIA)と後藤萌氏(Dentsu Lab Tokyo)による特別講義

5/25の講義は一般社団法人SLUSH ASIAより松崎真理氏、株式会社電通 Dentsu Lab Tokyoより後藤萌氏をお招きし、特別講義を行いました。

SLUSHは、フィンランド発祥の世界最大級のスタートアップの祭典です。松崎氏にはSLUSHのイベントや、その背景にある欧米のスタートアップ文化についてお話いただきました。後藤氏からは、Dentsu Lab Tokyoチームが手がけたプロジェクト「AI×野球解説:ZUNOさん」(NHK http://www4.nhk.or.jp/zuno-san/)の紹介をはじめ、テクノロジーと広告の融合についてお話いただきました。

これからWebアプリケーション開発のグループワークに挑む学生たちにとって、刺激的な特別講演になりました。

「SLUSH ASIA」

「AI×野球解説:ZUNOさん」

(NHK 「AI解説プロジェクト ZUNO」WEBサイトより)

 

Webアプリ技術(世界を変える力)

Webアプリ技術(世界を変える力)

講義の前編となる「Webアプリ技術(世界を変える力)」では、3回に渡り、Web技術を用いて自ら発信し価値を生み出していく手法を習得します。

初回の講義では、UNIXコマンドを用いて通信の仕組みを学んだ後、HTMLやCSSなどWebサイトを構築するための基本的な技術を身に着けます。第2回の講義では、WordpressやWikiなど、ユーザ自らがメディアとなりコンテンツを生み出すUGC文化を取り上げます。また演習では、Webアプリ開発フレームワーク Flask (Python) を利用し、シンプルなチャットアプリの制作を行います。第3回の講義では、Webにおけるユーザ・エクスペリエンス・デザインについて学びます。演習では、jQuery (JavaScript)を利用したよりインタラクティブなユーザインターフェイスのプロトタイピングに挑戦します。

( 左: Flask シンプルチャットアプリ / 右:jQuery シンプルTODOアプリ)

ガイダンス:Web工学とは

ガイダンス

本講義では、Webの歴史や成功したWebサービスの事例などを学びつつ、同時にWeb開発能力とWebマイニング技術を習得することを目指します。

Webを構成する技術は多岐に渡りますが、本講義では以下の「Webアプリ技術(世界を変える力)」と「Web解析技術(世界を知る力)」という構成で、毎回、新しい演習に取り組んでもらいます。演習は、ブラウザ上からコーディングが可能な開発環境「iLect」を使用し、主にPython, JavaScriptを開発言語として使用します(iLectの詳細はこちら)。講義の終盤では、培った知識と技術を用いて、チームでWebアプリケーションの開発に挑戦します。